2015/10/23 16:53

こんにちは。
アサイーボウル専門店、EMPORIO EXPRESS代官山です。 

さて、突然ですが今日は趣向を変えて、
アサイーの旅」のお話をしてみたいと思います。

どうしても日本の気候では上手に育たないアサイー。
生まれ育った故郷の苛酷な環境を生き抜いてこそ、わたしたちの身体にうれしい栄養素をたくさん含んでいます。
ではその故郷って、どんなところなんでしょう。
そして如何にしてわたしたちの手元に届くのでしょう。




スーパーフルーツ・アサイーの故郷は、
ブラジル、パラー州のベレン市というところです。

パラー州はブラジル国土の17%、アマゾン地域全体の26%を占める広大な都市。
以前は伝統的な地域でしたが、
アマゾン開発により現在ではその生活ぶりもかなり近代的になっています。
特に近年は交通網が発達したため、観光業も発展中。
わたしたちにとっても馴染みのある生活環境が整いつつあり、
現在、日本人・日系ブラジル人を合わせ
約3,000人もの日本にゆかりのあるひとびとが、この地に暮らしています。
そう思うと、なんだか不思議な親近感をおぼえますね。


ブラジル産のアサイーは、パラー州全域、
中でもアマゾン川流域やマラジョー島の周りに多く生息しています。
ほぼ通年を通して採ることはできますが、
主に6月から11月、夏から冬にかけてが収穫時期とされています。

近代化がすすんではいるものの、
現地はまだまだ機械などを入れない土地柄。
収穫の際はひとびとが20〜25mの高い木に登り、房ごと刈り取ります。
たくさんの栄養素が含まれているアサイーは
とても劣化しやすく、すぐに酸化してしまうため
収穫後は一刻も早く加工処理しなければいけません。
そのため、収穫地の近くに工場があります。

収穫から工場での加工まで、24時間以内。
その一連の工程がこちらです。

EMPORIO EXPRESSでお取り扱いしている「アサイー・パルプ」は
ランクA、GROSSO(グロッソ)。
加工時に加水を最小限に抑えた、最高濃度のアサイーパルプです。


実際の収穫の様子を見つけました。
その映像がこちら。

スタッフもびっくり!すごく大きな木ですね。
アサイーがヤシ科の植物というのも、こうしてみると頷けます。
そして果実として生る様子。
この通り、ヤシ科といえどアサイーの果実はほんの約1cmほど。
一見するとブドウやブルーベリーのようですが、
その90%が種子ともいわれていて、
果肉はほんの僅かしかありません。
そう思うと、果汁をとるのはとても大変な作業ですね。


こうして人力で収穫・加工し、栄養素を保ったまま袋詰めされたアサイー。
ようやくわたしたちの知っている、「アサイー・パルプ」の姿になりました。

たくさんのひとびとが現地でがんばってくださっているから、
こうしてわたしたちが日本の地でアサイーを食べることができるんですね。


次回はアサイーの味について、お話できればと思います。
今回の映像でもわかる通り、ブルーベリーのような外見から
酸味のあるフルーツを連想されている方が多くいらっしゃるかと思いますが、
実は、ちょっとちがうんですよ。